Category Archives: DTP

下版作業

もうほとんどありませんが、ごく希に「イラストレータ8形式で下版してください」という依頼があります。
PowerMacG4もPowerMacG5も、一応環境としては残してあるのでそちらで作業をすればいいのですが………
SnowLeopard では、OS9とのネットワークの具合がよくないので、非常に厄介です。小さなファイルや、単体で済むのならなおさら。

そこで「SheepShaver」の登場です。
このプロジェクトは随分昔からあるんですが、最近は大きなアップデートもないようですね……。
基本的にオープンソースなので誰でもダウンロードすることができますが、一番の問題は「実機からROMを吸い出す」という作業が必要。そういったユーティリティがありますが、もう「実機」を持っている人がないですよね。
そこでOS8.6やOS9(9.0.4)のシステムCD。これらのCDには「Mac OS ROM」というファイルが格納されています。これがROMとして扱われるので、システムCDがあれば使用可能のようです。(私は実機も持っていますが)

また詳しくは改めてエントリーします(笑)
ひとまずスクリーンショットをば。

機種は9500シリーズ、CPUはG4/100をエミュレートしてるようです。
体感的にはもっと早いです。

sheepshaver

WEBサイトのログを見ていると

PDF トリミングでお越しいただくことが多いようで……。
AcrobatPro(相当)であればPDFトリミングなんぞ、屁でもないですよね。
念のため手順をば。

  1. 文書→ページのトリミング
  2. 出てくるダイアログでトリミングしたい周囲の寸法を入力
  3. カーソルで動かすには↑↓部分をフォーカスして、カーソルで操作
  4. 適用範囲も指定できますので、表示している1ページだけでもトリミング可能
  5. トリミング後のページサイズも確認できるので「トリミング後B4に」とかも確実

出てくるダイアログでトリミングしたい周囲の寸法を入力

自分が困ったのは、出先で「これなんとかして〜」と頼まれた時。
Readerぐらいしか入ってないし、それではトリミングできません。
幸いMac環境だったので、プレビューでなんとかならないか試して見たところ、上手くいったという寸法です。

詳しくは以下のPOSTをどうぞ。

Adobe Acrobat を使わないでPDFファイルをトリミングする

まぁしかし、未だに適当な作り方しかしらないDTPオペとかデザイナーが多いのは確かですね。で「ちゃんとやってる(つもり)」になってる人。後工程が迷惑するんだよ。ちゃんと勉強しようね。

PDFの意味が理解されていない気がする

もう何年も前から言っていることなのですが、最近はAdobeCS等のおかげもあってか、グッとましになりましたが……。

OS9時代には、割れたOCFを使いまわしているために「フォントをエンベッドしたPDF」ってのが作れない業者さんがあふれかえっていました。
そこで、見た目だけソレっぽくするために、イラストレータでページ組(チラシメインの印刷屋はデフォ)してそのままPDF保存(笑)

まぁ見た目はちゃんとしたPDFに見えますわな。
でも何のためにWEBにアップするの? って理由を考えたらわかると思うんですけど。

それならJPEG画像貼り付けてる方がよっぽどいい。わざわざ開かなくても見えるし。

データサイズも同様。イラストレータ編集可能状態でアップされてるから重くてかないません。まぁ落としてきたら、すぐに編集可能になるってのは魅力ですが(笑)
その流れで、なんでもかんでもイラストレータで組む組む(笑)
そしてアウトラインばんばんかけて、PDF納品……まー、そういうやり方はいただけませんなぁ。

客先もそれに慣れ切っちゃってるから複数ページのPDFとか見たことなくらしく(笑)
あきれて物が言えませんなぁ。

続いてプリンタのキャリブ

ドラム交換のサインが出たので、交換後のキャリブを行いました。

キャリブレーションツールでプリンタプロファイルを作って……が一番正しい方法のような気がしますが、しっかりした物ですと、そうそう手の届く価格帯じゃありません。

自分流ですが、キャリブの手順としては、OKIの場合、「PSハーフトーン調整ユーティリティ」(←ふざけてないですよw)が使用できる機種なので、簡単な話、ユーティリティ上でトーンカーブを編集してキャリブします。

各色のカーブやガンマ値が設定できます。微妙な調整ができるので助かります。
PSハーフトーン調整ユーティリティ

  1. 素の状態で基準データを出力(使用するオプションだけはチェックしておく)
  2. カラーチャートと見比べながら、何%誤差かチェックしてカーブを編集
  3. 結果を確認

これの繰り返しです。

基本「目視」なので、微妙な誤差もあると思うんですが、単色で合っていると思っていても混合すると転んでいたり、暗かったり。

最終的には、今までに校了したデータのプルーフを保存しておいて、それらのデータを出力しながら微調整をしていきます。

上が印刷物、下がプリンタ出力

キャリブ結果

左が印刷物、右がプリンタ出力。
キャリブ結果

よく使う色系統ってあると思うので、そのあたりをメインに調整していくとかなり満足のいく仕上がりになりますよ。

昨日のモニタのキャリブを再調整とプリンタのキャリブ。
これが整っていると非常に効率が上がりますよ。ほぼ見たまま出るんですから。

しかしドラム…もうちょっとお手頃価格になりませんかね、OKIさん。
(あと2本交換しなきゃいかんのだよなー)

モニタのキャリブを再調整

以前、ビデオカードを NVIDIA GeForce GT 120 にアップグレードしてから、いい加減にしかキャリブをしていなかったので、いい加減調整しろよと……(笑)

要確認時はカラーチャートで確認するから、まぁいいんですが。
でも、概ねキャリブできていると仕事が楽ちんだったりしますのでやりました。

calibration
狂ってるとこは撮影するのを忘れたので、調整後だけですがこれぐらいきてます。

極力ハード側でコントロールしておきたいのですが、最終的な微調整なんかはカバーしきれません。

なので、Gamma Control というアプリを使って微調整しています。
これ、元々は英語アプリなんですが、日本語化して使ってます。
この日本語リソースなんですが、私のつたない英語で作者さんに問い合わせをして、日本語リソースの配布を許可していただきました。
いわゆる公認です(笑)
またいつかアップします。

気が向いたら自分流のキャリブのやりかたでもアップしましょうかしら。

M-LS7UL

M-LS7UL

普段は Magic Mouse を使用しているんですが、激務の時には妙なスクロールが起こるので、普通のマウスでガンガンやってます。
で、昨日、ELECOMの「M-LS7UL」というマウスに買い換えました。以前使っていた ELECOM の PALVO というシリーズが結構手にフィットしていい感じだったので、少々迷いながらも買って帰りました。お手頃価格だったので、余り期待はしていなかったんですが、怒りが爆発し、黙っていられず即サポートにFAX送信。
まず、本体価格は1980円だったので、それに「どんな期待をしたんだよ」と言われてもしょうがないかもしれませんが、「Mac OS X 対応」と書いてあれば、一通り動く物だと思って買いますよね。
ある程度固有の環境もあるだろうから、しょうがない部分はあるにしてもドライバが酷すぎると思うんですよ。
初回リリースらしいんですが、そんなもんですかね。 Continue reading

今さらながらbiblos外字のPDFエンベッド

久しぶりにQuark3.3Jのデータを扱うことに…

データ環境は Quark3.3J + OCFフォント + Biblos外字セットという、ちょっと前まで出版業界では一般的な環境だったのですが、今となっては…。

まず、いくつかの手段を考えました。

  1. 当時の環境を再現してPS書き出し→PDF化
  2. すべてをEPSファイルでページ保存して再度貼り込み
  3. Quark8で開いてOCFフォントをOpenTypeに置換してPDF化
  4. InDesignで開き直して修正しつつPDF化

1)の手段が一番確実ですが、PDF化するときにBiblos外字がエンベッドされません。2)は書き出したEPSファイルにはフォントがエンベッドされていませんので出力環境を選びます。3)、4)は完了した印刷物を再度校正する必要が出てくる、ということで、最終的に1)の方法を取ることにしました。

数年来蓄積されたデータを総合版として再版する仕事なので、制作環境を再生する確実な手段を選びました。 Continue reading