「顔写真」のデジカメデータの入稿で、結構困ることがあります。
写真の背景は「白っぽい壁の前で撮影したらOK」と思われている方も多いんじゃないでしょうか。
校正時に「影消してください」とか「バックを白く」といった赤が入ってくることもしばしば。
でも、撮影時のちょっとした工夫で見違えるほどいい写真になります。ぜひお試しあれ。
今回の検証に、招き猫君にモデルになってもらいました。
背景の差がわかりやすいように新聞紙をバックにしています。
ありがちなパターンとしては、fig.1のパターン。
白っぽい壁の前でフラッシュ撮影をしてみました。フラッシュを使用すると、暗い室内でも明るく写る反面、被写体の後ろにはっきりとした影が出てしまいます。
次に多いのが、fig.2のパターン。
フラッシュは使用してないんですが、白っぽい壁の前で撮影。室内では暗くなりがちなので、手ぶれや影の付き方に注意が必要です。
顔写真として一番いいパターンがfig.3。
フラッシュは使用せず、モデルの招き猫君も壁から離れます。さらにカメラも離れてズームをかけます。この2点がポイント。ズームをかけると背景はボケやすくなります。あわせて、被写体と背景の距離は離れているほどぼけやすくなります。
もし、カメラに「人物」や「ポートレート」のようなモードがあれば、それを使うのが一番です。気をつける点は、ズームをかけるため、手ぶれしやすいのでできれば三脚を使いましょう。
ケースバイケースですが、このやり方なら、背景が白じゃなくても使える写真になりますよ。