久しぶりにQuark3.3Jのデータを扱うことに…
データ環境は Quark3.3J + OCFフォント + Biblos外字セットという、ちょっと前まで出版業界では一般的な環境だったのですが、今となっては…。
まず、いくつかの手段を考えました。
- 当時の環境を再現してPS書き出し→PDF化
- すべてをEPSファイルでページ保存して再度貼り込み
- Quark8で開いてOCFフォントをOpenTypeに置換してPDF化
- InDesignで開き直して修正しつつPDF化
1)の手段が一番確実ですが、PDF化するときにBiblos外字がエンベッドされません。2)は書き出したEPSファイルにはフォントがエンベッドされていませんので出力環境を選びます。3)、4)は完了した印刷物を再度校正する必要が出てくる、ということで、最終的に1)の方法を取ることにしました。
数年来蓄積されたデータを総合版として再版する仕事なので、制作環境を再生する確実な手段を選びました。
それでBiblos外字の件は?
そのままOS9上のAcrobat Distiller でPDF化した場合、外字部分はエンベッドされず空白になってしまいます。
以前長浜製版所さんで話しているときに「Biblos外字のエンベッドできたよ」と聞いた記憶があったのでいろんな環境で試してみました。
まず公式情報によると「Biblos外字のバージョンは3.6以降のATM表示専用版を使用する」場合に限ってフォントのエンベッドが可能、と記されています。しかしあいにく3.5.8までしか所有していないと思っていたら、3.6までアップグレードしていたようです。とりあえずやってみることにしました。
Biblos外字自体の扱い
OS9上ではどちらも問題なく認識されるのは当たり前なので、現在メインで使用している10.5.7で試してみることに。
文字パレットには表示されたのでシステム自身には認識されていると判断したのですが、アプリケーション自体にフォントが認識されていない様子。(Adobe CS3 アップデート適用)アップデートバージョンも微妙なようなので諦めることにしました。
ついでに見慣れないアラートが………(笑)
最終手段G5
次に10.4.11(G5)+Biblos外字3.5.8で試してみることにしました。これは以前使用したこともあるので認識もされています。
とりあえず、Quark3.3J + OCFフォント + Biblos外字セット からPS書き出ししたファイルをDistller7でPDFにしてみました。するとエラーも吐かずにPDFができあがるではありませんか…。
はぁ。いままでの苦労はなんだったんだろう…。
追記
ツッコミを頂きましたので追記します。
PDF化するG5はOSX(Tiger)+Distller7ですので、当然ながらOCFフォントは認識すらしません。
つまりこの時点で、NewCIDに置換させています。(記入漏れすみません)
厳密に言うと、キャラクタによって文字の形が違うものがあるので置換は邪道だとは思いますが…。
あわせて「Quark3.3J + OCFフォント + Biblos外字セット からPS書き出ししたファイル」と明記しておりますのでご容赦を。